カウンセリングとは
カウンセリングとは
カウンセリングとは、
國分(1979)「カウンセリングとは、言語的および
非言語的コミュニケーションを通して行動の変容を試みる
人間関係である」と定義。
楡木(2005)は、「クライアント(来談者)が直面している、
または直面する可能性のある顕在的または潜在的な心の問題に
対処するための行動変容を支援する目的で行われる
コミュニケーションである」と定義しています。
・カウンセラーとクライアント(来談者)との
言語・非言語的コミュニケーションが存在する。
・カウンセリングのプロセスで生じる
言語・非言語的コミュニケーションはカウンセラーの専門性に担保される。
・クライアント(来談者)の
心理・行動的問題の変容(改善、解決)を目的とする。
・クライアント(来談者)の
心理・行動的問題の変容のみならず、より健康的な成長を目的とする。
・クライアント(来談者)の
自律や自立(セルフコントロール)が目的となる。
・クライアント(来談者)個人を対象とする中で、
クライアントをとりまく環境(他者や社会)をも対象とする必要がある。
まとめ
カウンセリングとは、
クライアント(来談者)の問題解決を助け、また、
クライアント(来談者)がセルフコントロールできるよう支援し、
その支援法は理論に支えられているとまとめることができます。
―カウンセリングの定義―
(日本カウンセリング学会定義委員会 2004)
カウンセリングとは、カウンセリング心理学等の
科学に基づき、クライアント(来談者)が尊重され、
意思と感情が自由で豊かに交流する人間関係を基盤として、
クライアント(来談者)が人間的に成長し、
自律した人間として充実した社会生活を営むのを援助するとともに、
生涯において遭遇する心理的、発達的、健康的、
対人的、対組織的、対社会的問題の予防または解決を援助する。
すなわちクライアント(来談者)の個性や生き方を尊重し、
クライアント(来談者)が自己資源を活用して、
自己理解、環境理解、意思決定および行動の自己コントロールなどの環境への
適応と対処等の諸能力を向上させることを支援する専門的援助活動である。
また、豊かな社会生活は人の主体的生き方を保証する条件であり、
人の福祉に貢献する条件でもある。
つまりカウンセリングは社会的環境と密接に関係しており、
カウンセラーは、調和のとれた人間関係、集団、組織および
社会の維持や改善など、社会環境の整備に貢献する。
著者 山蔦 圭輔『ベーシック健康心理学』発行所 株式会社ナカニシヤ出版
精神保健福祉士・介護福祉士
伊藤 大宜