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2023.01.31「好きなこと我慢せずに」

2023・1/30 沖縄タイムス 15面 友利仁

80歳以上の人を「幸齢者(こうれいしゃ)」と呼び、
「我慢しない生き方」を提唱する精神科医和田秀樹
さんの著書「80歳の壁」(幻冬舎)。
(中略)

和田さんに、高齢者の医療に対する考えや中高年に
伝えたいメッセージを尋ねた。
「新型コロナウイルスの感染拡大から3年が経過
しても、高齢者は重症化や死亡リスクが高いからと、
旅行や趣味の自粛を求められ、萎縮してしまって
いる」と話す。

「でも、好きなことを我慢し過ぎることで、
運動やコミュニケーションの機会が減り、
フレイル(虚弱)や認知症、うつ病のリスクが高まり、
むしろ人間が本来備えている免疫力が下がってしまう
恐れもある」と警鐘を鳴らす。

森田療法の森田正馬も言っています。
今できることに取り組むことが大切であると。
私の両親も80歳代まで元気に活動していました。
人生に悔いを残さず逝ったと確信しております。

人生の諸先輩の方々、精力的に活動を行ってください。

2023.01.28毎日の温泉入浴でうつ病リスク低下

別府市在住の高齢者1万人が対象

毎日の温泉入浴でうつ病リスクが低下することが、
九州大学病院別府病院内科講師の山崎聡先生らの検討の結果、
明らかになったという。

山崎先生らは、20211年に大分県別府市在住で
65歳以上の高齢者に温泉入浴頻度とうつ病などの既往を
尋ねるアンケートを実施。
(中略)
その結果、女性、不整脈、脂質異常症、腎疾患
膠原病、アレルギーでうつ病との有意な関連が認められたという。
一方、毎日の温泉入浴を行っている高齢者では
うつ病リスクの低さとの有意な関連が示されたという。

残念ながら、沖縄は温泉が少ない県です。
シャワーで入浴する方も多いでしょう。
たまには、お気に入りの入浴剤で湯船につかると
リフレッシュ効果もあるのでは?

参考)
「Medical Tribune」2023・1/26 vol.56 No.2

2023.01.28森田療法とは

森田療法とは

森田療法とは、精神科医の森田正馬によって昭和初期に創設され、
その後継者である高良武久らによって発展した神経症の治療方法です。

森田療法が治療とする神経症は、不安神経症や対人恐怖症、強迫神経症などです。
これらの神経症では、患者は自分の症状による不安を取り除こうとして、
かえって症状に意識を向けてしまい、悪循環に陥っています。

また、症状のために行動が制限され、生活も萎縮していきます。

例えば不安神経症の人であれば「車に乗れない」とか「遠出ができない」など、
自分の体調に関する不安にとらわれて、
本来その人がしていた行動や生活ができなくなってしまいます。

森田療法では、症状に対する不安はそのままにして、
とりあえずその人の行動や生活を改善することから治療に入っていきます。

不安神経症の人に対しは、
不安を完全になくしてから行動するのではなく
「仕事に行かなくてはならない」「もっと積極的な生活をしたい」といった、
その人本来の現実的な欲求や向上心に沿って、
行動を変えていくようにアドバイスしサポートしていくのです。


森田療法における患者さんの症状は、
その人の過去の親子関係やトラウマによって生じているものではありません。
症状は、人間には誰にでもある不安の現われであり、
それが患者さんのいまの現実とのかかわりのなかで、
大きな位置を占めるようになってしまったものなのです。

また、神経症の患者さんは、過去の親子関係や精神外傷の無力な被害者ではなく、
いまここで、自分の生き方や生活を自己責任において選択し、実践していく存在です。


外来森田療法

神経症の患者さんには、治療する前には独特の「強迫性」が見られることです。
これは、森田療法の用語でいえば「とらわれ」に近いものですが、
治療者が話していて、この人は神経症であるとか、
とらわれていると感知できるものです。

この強迫性が、患者さんと話していて、
こちらに独特の感じを与えます。
何かに閉じこめられた者が、
そのことで落ち着かずに周囲に一種の焦燥感のようなものを発散し、
それにこちらの感覚が感応する感じです。
これは、強迫神経症の患者さんと話していると顕著に感じられますが、
よく話しこむと、不安神経症や対人恐怖症の患者さんにも感じられます。


森田療法における治療の要点は、以下の2点です。

① 症状は横に置いて、今やるべきことをやろう(行動を促す)
ということです。
不完全であってもよいから、深く考えずに、
とりあえず今目の前の課題に着手することを促します。


それと並行して促されるのが
②  自分の素直な感情に目を向けよう(感情への気づきを促す)ということです。
日々の生活をどう感じているのか“べき思考”で抑えられて
気づけないでいた素直な感情を取り戻そう、
そのような素直な感情に沿って、現在の自分を受け入れ、
周囲を受け入れていくことを促すのです。


当院では、限られた面接時間の中で、
効率よく「森田療法」を実施するために、わかりやすい資料の作成、
患者と実施者との情報の共有に取り組んでいます。

また「森田療法」と共通点が多い「認知行動療法(CBT)」の要素も含め実施しています。
森田療法学会の研修や認知療法学会の資料、出版物、
論文などを参考に日々、自己研鑽に努めています。


参考)著者 市川光洋「外来森田療法」発行所 株式会社 白揚社
         著者 高良武久「森田療法のすすめ(新版)」発行所 株式会社 白揚社

   「日本森田療法学会」https://www.jps-morita.jp/


森田療法と認知療法(CBT)を考える
精神保健福祉士 伊藤 大宜

2023.01.27補聴器の使用がお勧め

2023/1/26 沖縄タイムス 19面
「補聴器の使用がお勧め」
赤澤 幸則 ハートライフ病院耳鼻咽喉科(中城村)

命ぐすい 耳ぐすい
 難聴は「聞こえ」の問題だけでなく、
認知症とも大きく関わることをご存じですか?2020年に
医学雑誌ランセットが「認知症の40%は予防可能な12の要因
により起こるとされ、中でも最大の危険因子は難聴」と発表しました。
(中略)そうならないためには予防が重要です。
60分イヤホンを使用したら10分休憩しましょう。ノイズキャンセリング
機能を持つイヤホンを使用すると音量を下げることができ、
イヤホン難聴を予防できるとする報告もあります。

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