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統合失調症とは

統合失調症とは、思考や行動が支離滅裂になり、日常生活に深刻な影響を及ぼす病気です。
かつては精神分裂病と呼ばれていましたが、2002年から「統合失調症」と病名が改められました。
人口の約0.7~0.9%の有病率とされ、
発症時期は、男性で15~23歳、女性では23~35歳程度で発症するとされています。


統合失調症は、幻聴や幻覚、妄想などを主要な症状とします。

DSM-5(米国精神医学会)によると、
統合失調症の特徴である(妄想)(幻覚)(まとまりのない発語)
(ひどくまとまりのない、または緊張病性の行動)(陰性症状)の内、
2つ以上が1か月間いつも存在することが診断のポイントです。

陰性症状では、会話のまとまりの障害(話のピントがずれる、相手の話のポイントを掴めないなど)、
意欲の障害(勉強、仕事など他者との会話など、生活上必要なことへの意欲の低下)、
ひきこもった生活になりやすいなどがあります。


これらは陽性症状に比べ、周りからは「怠けている」とか
「社会性に欠ける」などと受け取られやすく、病気として理解されにくいようです。


治療には、主に抗精神病薬が用いられ、社会生活を維持できる患者さんも多くいます。
投薬治療とあわせてカウンセリングやソーシャルスキルトレーニング(SST)、
認知療法などを用い、十分な支援と社会復帰へ向けた支援が必要です。


統合失調症は、代表的な精神疾患の一つであり、
多くの研究や治療がされていますが、明確な原因はわかっていません。
その上で、社会復帰を目指した関わり、精神科デイケアや作業所などの支援が求められます。


患者さんは、病気の影響で過敏になり、ストレスを抱えやすいことも知られています。
焦らず、ゆっくり病気と向き合い、症状と共に生きていく。
大切なことなんでしょう。

参考)
・著者 石井 佳葉「これならわかる精神保健福祉制度のきほん」販売所 日経印刷 株式会社
・監訳 高橋 三郎 他「DSM-5精神疾患の分類と診断の手引き」発行者 株式会社 医学書院
・著者 山蔦 圭輔「ベーシック健康心理学 臨床への招待」発行所 株式会社ナカニシヤ出版

 
精神保健福祉士 伊藤 大宜

 

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