「ギャンブル依存症」について
一般的に「パチンコや公営競技のような賭け事にのめりこむことにより
日常生活又は社会生活に支障が生じ、治療を必要とする状態」を指します。
症状は(賭けることを楽しむ)という当初の健全な動機が、
別の動機にすり替わることが発症の引き金になるそうです。
①負けを取り戻す(負け追い)、これは重篤な症状で、取り返そうと考えることは、
もはやギャンブル依存症になっていると考えられます。
また、
②より強い興奮を味わう、
③賭けていると落ち着く、
この動機には「楽しくなくなったから止める」という歯止めが効きません。
さらに、
④ギャンブルに関することが頭から離れない、
⑤大切な人間関係の危機、離婚や家庭崩壊、
⑥ギャンブルを原因とした借金などです。
ここでは6つの項目を挙げました。
DSM5という「米国精神医学会」の指標では、9項目中、4項目以上で「ギャンブル障害」と診断します。
ギャンブル依存症になる原因は何か?
複数の要因が重なり、本人の思考が形成されていく過程にある考えます。
幼少期の家庭環境で形成された性格や気質、社会的ストレス、家族葛藤などの心理的要因
さらに発達障害やうつ病等の併存精神障害が複雑に絡み合っているといいます。
ギャンブルで壊滅的になりやすいタイプには、
「我慢強い人」「甘え下手な人」が多いそうです。
借金等の問題を隠し、一人で解決しようとします。
この傾向は幼少期における両親等の飲酒問題やギャンブル問題の
存在と関連しているといいます。
これをAC【アダルト・チルドレン(Adult Children)】といいます。
家庭内トラウマ(心的外傷)によって傷つき、おとなになった人たちを指します。
ACは、子どものころの家庭の経験をひきずり、
現在生きる上で支障があると思われる人たちのことです。
それは、親の期待に添うような生き方に縛られ、
自分自身の感情を感じられなくなってしまった人、
誰かのために生きることが生きがいになってしまった人、
よい子を続けられない罪悪感や居場所のない孤独感に苦しんでいる人々のことをいいます。
やめたいと思い、治療に苦しんでいる方が多くいます。
人によって治療方法は様々です。
ひとつに「思考」があります。