解離性健忘
解離性健忘とは、
心的外傷や強いストレスが原因で、特定の出来事や期間の記憶が失われる状態です。
まるで映画のシーンを飛ばしてしまったように、ある部分が記憶から抜け落ちてしまうイメージです。
主な特徴
- 特定の出来事や期間の記憶喪失: 日常的に起こるような物忘れとは違い、重要な出来事や、自分にとって意味のある期間の記憶が抜け落ちてしまいます。
- 心的外傷や強いストレスとの関連: トラウマ体験や大きなストレスを受けた後に発症することが多いです。
- 他の原因との区別: アルコールや薬物、脳の病気などが原因の記憶障害とは異なり、心理的な要因が大きく関わっています。
種類
- 限局性健忘: 特定の出来事や時間帯の記憶だけが失われるタイプです。
- 選択性健忘: 特定の出来事の一部だけが思い出せなくなるタイプです。
- 全般性健忘: 自分自身のアイデンティティや過去の出来事など、広範囲の記憶が失われるタイプです。
治療
解離性健忘は、精神療法によって治療されます。特に、催眠療法やEMDR(眼球運動脱感作と再処理法)などが有効とされています。
もし、このような症状を感じたら
一人で抱え込まず、信頼できる医師や専門家にご相談ください。
重要なこと
- 解離性健忘は、決してあなたのせいではありません。
- 適切な治療を受けることで、症状は改善します。
精神保健福祉士・介護福祉士
伊藤 大宜