腸内環境を整える!
腸内環境を整えることの効果とは?
腸が元気になると、どのようなメリットがあるでしょうか?
腸には大腸と小腸がありますが、食べたものの栄養の吸収は、
ほぼ小腸で行われます。
そこから吸収された栄養で血液がつくられて全身を循環しますので、
「腸内環境が整うと巡る血がきれいになる」と考えられます。
そして、腸内の免疫細胞を活発にすることで、
「免疫力低下を防ぐ」こともできるとされています。
加えて、幸福感に満たされて穏やかになり、
パフォーマンス力がアップする効果も見込めます。
人間の体内では「セロトニン」という
神経伝達物質が分泌されていて、精神を安定させてストレスを
軽減する効果があることから、別名“幸せホルモン”とも呼ばれています。
実はこのセロトニンのほとんどは腸内で作られます。
「腸内環境がよくなると、セロトニンが多く分泌されるため、
幸福感を感じやすくなります。」
さらには「美肌になる、やせやすい体質になる」など、
いいことづくしです。
「血液の質は腸でつくられる」ともいわれます。
腸の状態がよければキレイな血液が、悪ければ汚い血液がつくられるのです。
腸の働きが悪い、もしくは「いい便」が出ていないかも、
という人はぜひ、腸を動かす習慣をつけましょう。
腸内環境を整える習慣を取り入れよう
いつでもできる、簡単な腸の動かし方をお教えします。
まずは、「お腹と背中をくっつけるようなイメージで
お腹を凹ませます。」お腹に力が入ることで、腸も刺激されます。
次に、「肛門を意識してキュッと締めてみましょう。」
これを10回繰り返します。毎日続けるうちに腸が動きはじめます。
不健康な腸の代表は、便秘が慢性化した状態です。
便が長く腸内にとどまると、腐敗が進み、
悪玉菌が増加。悪化した腸内環境で発生した有害物質は血液に乗って、
全身を巡ることになります。
不健康な血液は、赤血球がくっついていたり、
変形していたり、完全に壊れてしまっている場合もあります。
そんな血液では、酸素や栄養をきちんと運べませんし、
細い末梢血管を通ることもできません。
「汚れた腸でつくられる血液では、酸素や栄養を全身に届けることができない」のです。
著者 西岡 敬三『心もカラダもラクになる 血流の整えかた』
発行 明日香出版社
精神保健福祉士・介護福祉士
伊藤 大宜