落ち込んだときは、自分を肯定する言葉を投下する!
落ち込んだときは、
自分を肯定する言葉を大量に投下する
「他人に批判されてつらい」「仕事で失敗をして落ち込む」
―こうした逆境は生きている限りいくらでもあるものですが、
下り坂になった気持ちを立て直すハックは、
いくつか持っておくとよいでしょう。
参考になるのが、
1955年にアルバート・エリスの提唱した論理療法の考え方です。
それによれば気分の落ち込みなどの心理的問題は、
(悪い出来事それ自体が理由なのではなく、
むしろそれをどのように受け取ったかという認知を介して生まれている)のです。
たとえば「他人に批判されてつらい」という考えの
裏には「私は批判されるべきではない」「批判される状況は
あってはいけないのに、それが起こっている」という
“受け取り”が隠れています。
この隠れた「~べき」という気持ちは
イラショナル・ビリーフ(不合理な考え)と呼ばれ、
それがやがて「どうせ自分は」という挫折感や
絶望感を生むというのがエリスの考えです。
これを打破するには(中略)
たとえば「仕事で失敗して落ち込んでいる」という状況の
背後には、「自分は失敗すべきではないのに」という気持ちが
潜んでいます。
そこで「失敗というものは誰にだってあるから
自分だけが失敗しないというのは不合理ではないか」と
メスを入れた上で、ここは成功している、
ここはなかなか上出来だったといった肯定感のある
捉え方をありったけ投下します。
落ち込むこと自体は避けられなくとも、
自己否定で2重に自分を傷つけている状況を修正できれば、
ポジティブな受け取り方がしだいに心の下り坂を、
自分で立て直してくれるのです。
参考)著者 堀正岳 『ライフハック大全』 発行 株式会社KADOKAWA
精神保健福祉士・介護福祉士
伊藤 大宜