大うつ病とは
大うつ病について
大うつ病とは、気分がひどく落ち込み、
日常生活に支障が出るような状態が続く病気です。
主な症状
- 持続する抑うつ気分: 常に悲しみや絶望感を感じます。
- 興味や喜びの喪失: 以前楽しんでいたことでも楽しめなくなります。
- エネルギーの低下: 疲れやすく、何をするにもやる気が起きません。
- 睡眠障害: 不眠や過眠に悩まされます。
- 食欲の変化: 食欲不振や過食になります。
- 集中力の低下: 仕事や勉強に集中できなくなります。
- 自己肯定感の低下: 自信を失い、自分の価値を感じられません。
- 死にたい気持ち: 極端な場合には、自殺念慮が浮かぶこともあります。
原因
大うつ病の原因は、まだ完全に解明されていませんが、以下のような要因が考えられています。
- 遺伝: 家族にうつ病の患者がいる場合、発症リスクが高まることがあります。
- 脳の機能障害: 脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることが関係していると考えられています。
- ストレス: 大きなストレスやショックが引き金になることがあります。
- 性格: 完璧主義や悲観的な性格の人は、うつ病になりやすい傾向があります。
治療法
大うつ病は、治療によって改善できる病気です。主な治療法には、以下のものがあります。
- 薬物療法: 抗うつ薬を用いて、脳内の神経伝達物質のバランスを整えます。
- 心理療法: 認知行動療法など、心理的なアプローチによって、症状を改善します。
- その他の治療: 光療法、運動療法などが行われることもあります。
自分でできること
- 規則正しい生活: 睡眠時間を確保し、バランスの取れた食事を心がけましょう。
- 適度な運動: 運動は、気分転換になり、うつ症状の改善に役立ちます。
- 人とのつながり: 家族や友人とのコミュニケーションを大切にし、孤独感を解消しましょう。
- 休養: 必要以上に頑張りすぎず、休む時間をしっかりと取りましょう。
注意点
- 自己判断せず、専門医に相談: うつ病かなと思ったら、一人で悩まずに、精神科医や心療内科医に相談しましょう。
- 治療を中断しない: 効果を実感できなくても、治療を途中でやめないことが大切です。
- 周囲の理解と協力: 家族や友人には、自分の状態を正直に伝え、理解と協力を得ましょう。
もし、あなたが、またはあなたの身近な人が、
うつ病で悩んでいる場合は、一人で抱え込まずに、専門家にご相談ください。
精神保健福祉士・介護福祉士
伊藤 大宜