他律から「合律」という考え
他律とは、
簡単に言うと、自分自身の意志や判断ではなく、
外部からの命令や規則に従って行動することを指します。
もう少し詳しく説明すると、以下の様な意味合いがあります。
- 他人の指示や命令に従う: 上司の指示、法律、社会規範など、自分以外のものが定めたルールに従って行動すること。
- 外部の価値観に左右される: 周囲の人々の意見や評価、流行、社会的な地位など、外部の価値観に自分の行動を合わせること。
- 自律の反対: 自ら考え、判断し、行動することを自律と言いますが、他律はその反対です。
他律の例
- 会社の規則に従って仕事をする
- 道交法を守って運転する
- 流行のファッションを身につける
- 周囲の人から褒められることを意識して行動する
自律と他律
自律と他律は、どちらが良い悪いというものではなく、
状況や目的に応じて使い分けることが大切です。
- 自律は、創造性や主体性を発揮し、自己成長を促す上で重要です。
- 他律は、社会生活を送る上で必要なルールや秩序を維持する上で重要です。
「合律」という考え方
近年では、自律と他律を両立させる「合律」という考え方が注目されています。
これは、組織において、上司の指示に従いつつ、
自分の意見も積極的に述べ、より良い成果を出すことを目指す考え方です。
まとめ
- 他律: 外部からの命令や規則に従うこと
- 自律: 自ら考え、判断し、行動すること
- 合律: 自律と他律を両立させること
社会の中で、生きづらさを感じることがあります。
自分を責めたり、組織体制に批判したり、
社会の仕組みに不満を持ったり。
考え方はさまざまですが、生きていく上で社会参加が必要なことは必然です。
法律を守る、会社の規律にしたがう、その中で自ら判断し、行動していく事が大切です。
精神保健福祉士・介護福祉士
伊藤 大宜