リボーの法則!記憶とは?
リボーの法則について
リボーの法則とは?
リボーの法則は、記憶の減退に関する法則で、
新しい記憶ほど忘れやすく、
古い記憶ほど残りやすいというものです。
つまり、記憶には時間的な勾配があり、
最近起きた出来事よりも、
昔起きた出来事の方が記憶に残っていることが多いということです。
より詳しく説明すると、以下の点が挙げられます。
- 逆行性健忘: 新しい記憶が失われやすい傾向のことです。
- 時間的勾配: 記憶の喪失は、新しい記憶から古い記憶へと順に進んでいく傾向があること。
- 安定性: 古い記憶の方が、新しい記憶よりも安定しているため、忘れにくい。
リボーの法則が当てはまる例
- アルツハイマー病: アルツハイマー病患者は、最近の出来事を覚えにくくなる一方で、過去の出来事を鮮明に覚えていることがあります。
- 脳損傷: 脳の損傷によって記憶障害が起こった場合にも、リボーの法則が当てはまることがあります。
リボーの法則の応用
リボーの法則は、心理学や医学の分野で、
記憶のメカニズムを解明する上で重要な手がかりとなっています。
また、高齢者の記憶障害や脳疾患の診断・治療にも役立てられています。
その他
- リボーの法則の例外: すべてのケースでリボーの法則が当てはまるわけではありません。感情的に強い出来事や、繰り返し学習した情報は、古い記憶であっても鮮明に記憶されることがあります。
- リボーの逆行律: リボーの法則は、リボーの逆行律とも呼ばれます。
まとめ
リボーの法則は、私たちの記憶がどのように形成され、
どのように失われていくのかを理解する上で、
非常に重要な概念です。
この法則を知ることで、記憶のメカニズムに対する理解を深め、
日常生活や学習に活かすことができます。
精神保健福祉士・介護福祉士
伊藤 大宜