人と動物のかかわり
人と動物のかかわり
ペットがもたらす癒しの効果
ペットフードの普及や獣医療の発展、
室内飼育の浸透など、人とペットの暮らしを
取り巻く環境もこの30年で大きく変化しています。
ペットの平均寿命は犬で14歳、猫で15歳を超え、
同じ空間で過ごす時間が増えたことで
物理的にも心理的にも距離が縮まり、
親密さもさらに増しました。
ペットは「飼うもの」から「ともに暮らす相手」となり、
「コンパニオン・アニマル(伴侶動物)」ともよばれています。
ペットといると笑顔が増える、心が休まるなど、
人とペットのかかわりにおいては「癒やし」が
一つのキーワードになります。
この「癒やし」の効果については、
1970年代から欧米を中心にさまざまな研究が進められてきました。
その結果、犬や猫をなでることで人の心拍数や
血圧が安定することや、ペットの飼い主は飼っていない人に
比べて、通院回数や薬の使用頻度が減り、
睡眠障害、高コレステロール値や高血圧が少ないなど、
健康面での効果も明らかになってきました。
ペットとのふれあいによってもたらせる「癒やし効果」は、
飼い主と愛犬・愛猫の関係だけにとどまらず、
人の医療や福祉・教育など、
さまざまな分野で広く活用されています。
当院にも、ごくたまにですが、
犬の先生が当直で診察しています。
ボストンテリアの(ボブ先生)です。
宜しくお願いします。
参考)愛玩飼養管理士 教本 発行所 公益社団法人日本愛玩動物協会
愛玩動物飼養管理士
伊藤 大宜