自己同一性とは
自己同一性とは?
自己同一性とは、簡単に言うと「自分は自分である」という
確固たる意識のことです。
心理学では、特に青年期に、自分が誰なのか、
何者になりたいのか、人生の目的は何かといった問いに答え、
自分自身を深く理解し、社会の中で自分の位置を見つけることを指します。
なぜ自己同一性が大切なの?
- 心の安定: 自己同一性が確立されると、自己肯定感や自信が育まれ、心の安定につながります。
- 将来設計: 自分自身を理解することで、将来の目標を明確にし、より主体的に人生を歩むことができます。
- 人間関係: 他者との関係において、自分の価値観や個性を理解し、より良好な人間関係を築くことができます。
- 社会への貢献: 自分自身の役割や意義を認識し、社会に貢献する意欲が高まります。
自己同一性の確立は、一生涯の課題
自己同一性の確立は、
一度完了するものではありません。
人生の様々なステージで、新たな課題や変化に直面し、
自己同一性を再構築していくことが求められます。
自己同一性の確立を阻むもの、促すもの
- 阻むもの: 環境の変化、周囲の期待、社会の変化など
- 促すもの: 自己探求、経験の積み重ね、他者との交流、目標設定など
自己同一性と関連する概念
- アイデンティティ: 自己同一性とほぼ同義語として使われることもあります。
- モラトリアム: 青年期に、自己同一性の確立に向けて様々なことを試行錯誤する期間のこと。
- アイデンティティクライシス: 自己同一性の確立が困難な状態。
自己同一性に関する悩み
「自分は一体何者なのか?」「将来は何をしたいのか?」という
悩みは、多くの人が抱えるものです。
もし、このような悩みを抱えている場合は、一人で悩まずに、
信頼できる人に相談したり、専門家のサポートを受けることをおすすめします。
まとめ
自己同一性の確立は、
心身ともに健やかに成長するために非常に重要なプロセスです。
自分自身と向き合い、積極的に自己探求を行うことで、
より充実した人生を送ることができるでしょう。
精神保健福祉士・介護福祉士
伊藤 大宜