夫源病
「夫源病」とは、
夫の言動が原因で妻がストレスを感じ、その結果、
心身に様々な不調が現れる状態を指す言葉です。
医学的な正式な病名ではなく、ある医師が名付けた概念ですが、
多くの女性が共感し、社会問題として注目されるようになりました。
夫源病の特徴
- 夫の言動が原因: 夫の言葉、態度、行動などがストレスとなり、心身に影響を与えます。
- 不定愁訴: 特定の病気とは言い切れない、様々な体の不調が現れます。頭痛、めまい、不眠、食欲不振、倦怠感などが代表的です。
- 夫がいないと症状が改善する: 夫の出張や不在中に症状が軽くなったり、消えたりすることがあります。
- 更年期障害との関連性: 更年期を迎えた女性に多く見られる傾向があり、更年期障害の症状を悪化させる可能性も指摘されています。
夫源病の原因となる夫の特徴
- 家事や育児を手伝わない: 家事や育児の負担が妻に偏っている場合、ストレスが溜まりやすいです。
- コミュニケーション不足: 感情表現が苦手だったり、妻の話を聞こうとしない夫も、ストレスの原因となります。
- 価値観の相違: 結婚当初は気にならなかった価値観の相違が、年月とともに大きなストレスに変わることがあります。
- アルコール依存症やギャンブル依存症: これらの依存症は、夫婦関係を悪化させ、妻に大きなストレスを与える可能性があります。
夫源病の影響
- 心身の健康への悪影響: ストレスが長期化すると、うつ病や不安障害などの精神的な病気を引き起こす可能性があります。
- 夫婦関係の悪化: 夫源病は、夫婦間のコミュニケーションを阻み、離婚の原因となることもあります。
- 社会生活への影響: 仕事や子育てに集中できなくなり、社会生活に支障が出ることもあります。
夫源病の対策
- 夫とのコミュニケーション: 夫に自分の気持ちを正直に伝えることが大切です。
- 夫婦カウンセリング: 第三者を介して、夫婦の問題を客観的に見直すことが効果的です。
- 自分のための時間: 趣味や友人との交流など、自分だけの時間を持つことでリフレッシュしましょう。
- 専門家の相談: 心理療法士や医師に相談することで、心の状態を安定させることができます。
まとめ
夫源病は、医学的な病名ではありませんが、
多くの女性が経験する悩みのひとつです。
もし、あなたが夫源病に悩んでいると感じたら、
一人で抱え込まずに、周囲の人や専門家に相談することをおすすめします。
面談をしていて、夫婦の悩みを吐露する方が
多くいらっしゃいます。
夫の問題だけではなく、婦源病と読み替える場合もあります。
些細なことが、生きづらさを感じる場合があります。
大事なことは、話を聞いてもらえる友人や知人
専門家などに相談することです。
夫婦間の問題は当事者同士では解決に結びつかない場合もあります。
話し合っても解決しない場合は、「もの別れ」でしょう。
精神保健福祉士・介護福祉士
伊藤 大宜